人間は誰でも人格形成の基盤となる本性というものがあります。その本性は本来、不生不滅であって、無くなったり増えたりするものではありません。
この本性のことを仏教では「仏性」といいますが、普通の人は煩悩や偏見に覆われて気づかないのです。
仏性の存在を信じて坐禅修行すれば、迷いの闇が晴れて仏性が輝きだします。それを悟りといいます。
しかし、悟ったからと言って、超能力が使えるなど特別な人間になるわけではありません。ただ、人生や世界を、偏った見方なく、ありのままに見ることができるようになるのです。それによって、煩悩による苦しみや迷いから解放されるのです。