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Q.お墓とは何ですか?
墓石(石塔)の起源は、お釈迦様のご遺骨を供養するために建てられた五輪塔であると考えられています。それがだんだんと時代とともに変化し、墓標(ぼひょう 亡くなった人が埋められた標)となり、現在のような尊霊の安息する宗教的なものを意味するようになったのです。
墓石も敷石も、すべて石という鉱物でできていますが、“お墓”として作られ、仏教の儀式によって開眼(魂入れ)されると、故人の魂の宿りたまう崇拝の対象となり、仏さまと合体した霊魂が石塔の深奥に宿るのです。
また、お墓は、尊霊の家庭であり、生活道場です。私たちの家庭、生活道場は、私たちの住む家です。繰り返していうと、お墓は先祖代々の精霊の家庭です。私たちの住んでいる家と何ら変わりのないものです。
これをしっかりと信じなければ、お墓に対する仏教的観念を把握することができません。
お墓は、ご先祖さまの家庭であり、その中に建てられている石塔は、尊霊のお身体であるという信念を持てば、おのずと、礼拝の対象であり、大切にしなければならないものであることがお分かりになるでしょう。
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